
このビデオが発売されたのは1991年で、当時中古ビデオで購入しました。
最初見たのは、休日の夕方にたまたまテレビで放映されていたものでした。物語は既に最後の戦闘シーンで、世良公則(以降世良さん)がM60をバカバカ撃っているところでした。これをみたとき「なんてチープな作品だ。」と思ったものです。
明らかにランボーを意識した銃の選択。
それを華奢な体型の方の世良さんが片手で撃つ様は、如何にも銃を知らない監督が作ったんだなと思っていました。
時は流れ、知人からお薦めのビデオがあると言われ、再びこの作品に出会いました。
ある程度の銃知識を持ってから見ると、この作品の見方が変わります。この作品は「銃(ガンアクション)を見せる(魅せる)作品」であり、それ以上でも以下でもないといこと。
後の雑誌記事等で、監督のインタビューを読むと「ハリウッド映画のような、リアルガンアクション映画を日本で作りたかった。」とのこと。そして「だからストーリーはどうでもよかった(笑)」とも。
それを聞くと非常に納得です。
当時、ハリウッドのアクションヒーローがこぞって使っていたベレッタ92を主人公に持たせ、それまではほぼ無視されていたマガジンチェンジやスライド操作、弾着のエフェクトなどを徹底的に(ハリウッド的に)リアルに描いています。
これらガンエフェクトを担当したのがビッグショット。これまで黒い塊が花火を吹き、役者が大げさに吹っ飛んだり痛がったりするのが日本の映像作品の「鉄砲遊び」を、「ガンアクション」に引き上げた集団です。
世良さんが使うベレッタ92は、名銃の呼び声も高いスズキの92SBをベースに作られました。発火シーンはマルシンのベレッタ92を使用(うろ覚え)し、非常にレベルの高い「ベレッタプロモーション(褒め言葉)」を繰り広げます。

また、世良さんもベイシティコップなどでガンアクションには評判があり、まさにうってつけの役者さんだったことも成功に繋がりました。ただ、見せることに重きを置いたせいか、片手で撃つシーンが多いのは残念ですね。

今見ると残念なシーンも多いですが、いまだにこの作品を超えるガンアクションが作られていないのも事実。まだ暫くは国内最高峰のガンアクションムービーとして残るでしょう。

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